2025/07/16 13:54
ハペ(Rape)は、アマゾンの森で生まれた。
粉になった植物のスピリットを、鼻から吹き込むその行為は、静かな祈りの行為。それは身体を清め、心を沈め、魂を森の記憶へと還してくれる。この神聖なメディスンは、フニクイン、ヤワナワ、カシナワ、カトゥキナなどのアマゾンの部族たちの間で、代々受け継がれてきた。
ただの道具じゃない。祈りそのものとして、日々の中で、そして儀式の中で、大切に扱われてきた。
ハペは、ひとりでも使えるし、誰かと一緒にセレモニーとしてシェアすることもできる。
まず、大地と自分自身に敬意を込めて、静かな場所を整えて。
香を焚いてもいいし、ロウソクの火をともしてもいいよ。
クリピ(アプリケーター)に、祈りとともにハペを少量入れる。
まず左の鼻へ、次に右へ。
ただ受け取る。植物がやってくるままに。
まもなく、涙が出るかもしれない。喉に違和感がくるかもしれない。
でもそれも、浄化のプロセス。
しばらく静かに座って、感じてみる。
からだが語る声に、耳を澄ませてみて。
意図を明確にしたいとき
頭の中がうるさくて、自分に戻れないとき
感情が渦巻いて、解放したいとき
大勢の人の中にいったあと
大切なリチュアルの前に
森とつながりたいとき
ハペは、中心へと引き戻してくれる。
グラグラしていた足元が、地面としっかりつながるように。
思考の霧が晴れて、呼吸が深くなるように。
たとえば新月や満月の夜、たとえば誰かと向き合う前に。
ハペを使うことは、自分の内側に戻ること。
それはすでに、ひとつの儀式。
小さなロウソクそしてハペ。
「わたしはいま、受け取る準備ができています」
その意図とともに、ハペを迎える。
そして終わったら、ありがとうと言って、そっと目を閉じる。
その沈黙こそが、植物たちの声が響く空間になる。
ハペを吹き込むクリピ(Kuripe)は、あなたと植物の精霊をつなぐ大切なツール。定期的にお手入れをすることで、エネルギーの流れを整え、より深い対話が生まれるよ。
o 使用後は拭き取る ハペを使用したあと、クリピの内側に残った粉を、アイラッシュブラシなどを使って優しく拭き取ります。力を入れすぎず、ありがとうの気持ちをこめて。
o 目詰まりを防ぐ ときどき息を吹き込んだり、綿棒や竹串などで詰まりがないかチェックして。吹きづらくなってきたときは、軽く掃除する合図。
o 乾燥と湿気に気をつける 木製のクリピは湿気に弱いため、使用後は乾いた場所に保管します。水洗いは基本的にはNG。どうしても必要な場合はしっかり乾かしてからしまってください。
o 月光やお香で浄化を 儀式で使う道具として、エネルギーの浄化も大切。満月の光にあてたり、ブレウブランコやパロサント、ホワイトセージなどの煙で包むことで、不要なエネルギーをリリースできます。
o あなたの意図を吹き込む 使用前に、今日の意図や祈りをそっとクリピに伝えてみて。道具との関係も、人との関係と同じように、丁寧に育んでいってね。
気をつけてほしいこと
- ハペは強力なメディスン。はじめて使うときは、米粒一粒の少量から
- 心身の状態が不安定なときは、誰かと一緒に
- 妊娠中や持病がある場合は、医師のアドバイスを優先に
- 「遊び」じゃない。神聖な時間として扱ってね。